魔素

魔素(まそ)は、現実において、観測されていない物質の概念。

一昔前は、摂取したエネルギーを魔力に変換していると信じられてきた。しかし、同じ力量を持つ魔人を集めて同じ空間で同じように魔法を使ったとき、魔力が残っているにも関わらず魔法を使い続けることができないことをきっかけに実験が重ねられた。

その結果、魔力とは大気中にあるなんらかの物質を使って魔法を使っているものと考えられるようになった。その概念を魔素概念という。

魔法をたくさん使うと大気中の魔素が減り、魔素が減ると魔法が出ないばかりかめまいなどの体調不良にもつながるといわれている。ただし、魔素という物質はいまだに発見されておらず、概念としては近年産まれたものである。

魔素の歴史

閉鎖空間で魔法を連続で発動したとき、魔法が発動しづらくなるのは周知されていた。

ある実験で、同じ空間で人を変えながら魔法を発動し続けることが為された。

その結果、魔法は100回目で発動が困難になった。発動しにくい状態で魔法を使おうとすると、魔肝臓が熱を持ちはじめることも判明。

それは魔法がうまく錬れない人がなる症状と似ているが、閉鎖空間より外に出ると通常通りに魔法が使えるため、魔法がうまく錬れないだけではなく空間に魔法の素となる物質がないと起こる症状だと考えた。

それまでは魔法を発動するのは当人が持っている魔法のスキルに依存すると考えられたが、以降は空間に存在する魔法の素にも依存すると考えられるようになった。この物質はいまだに発見されていないが、魔界生物では昔からフェルタヌという名で呼ばれていたりコンドゥスと呼ばれていたりと存在自体は認識されていたことから存在すると仮定されている。

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